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4K Ultra HD Blu-ray(UHD BD)を徹底解説!4K画質対応の次世代ブルーレイ規格とは!BDとの違いも比較!

ULTRA HD Blu-rayロゴ

4K Ultra HD Blu-rayとは2016年に登場した4K画質の次世代ブルーレイ規格のことです。

みなさんもご存じのBlu-rayは、2015年にDVDの売上高を超えていて一般的に浸透していると言っていいでしょう。

しかし、4K時代が幕を開けた今、ブルーレイの次世代規格である4K Ultra HD Blu-ray(4K Ultra HDブルーレイ)の潜在ユーザーが4Kテレビの普及にともない急速に拡大しているんです。

特に目の肥えたユーザーは、もはやただの2K画質のBlu-rayでは満足できず、4K画質の4K Ultra HD ブルーレイのソフトを待ちわびている状況です。

 

ここでBlu-rayと4K Ultra HD Bru-ray(一般的には単にUltra HD Bru-rayとも言われているが同じ意味と理解してOK)について簡単に違いを押さえておきましょう。

 

Blu-ray(ブルーレイ)(略称:BD(ビーディー):DVDの後継となる光ディスクで、標準的な容量は1層25GB~2層50GB。容量はDVDの5倍以上となった。

2K(1920×1080ピクセル)のフルハイビジョン放送と同等の映像と考えるとわかりやすい。

4K Ultra HD Blu-ray(ヨンケーウルトラエイチディーブルーレイ)(略称:4K UHD BD(ヨンケー ユーエイチディー ビーディー)):Ultra HD Blu-rayの中でも4K(3840×2160ピクセル 60fps)の解像度を持つ光ディスクのことを指す。

Blu-ray Discの後継となる光ディスク規格で、標準的な容量は2層50GB~3層100GB。
現在、次世代規格と呼ばれているUHD BDはこの4K UHD BDを指す。

スーパーハイビジョン 4Kと同等の美しい高精細映像を楽しめるのが特徴のディスクと考えるとわかりやすい。

ちなみに、UHD Blu-rayには8K(7680×4320ピクセル)規格もサポートしているが、まだ8K Ultra HDソフトや8K対応のUltra HDブルーレイ対応機器は市場には出てきていない。このため、あと数年は「4K Ultra HD Blu-ray = Ultra HD Blu-ray」と覚えておいて問題ないでしょう。

 

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4K Ultra HD Blu-ray(UHD BD)の必要性とその魅力とは?

今や量販店のテレビ売上のほとんどが4Kテレビです。その4Kテレビを活かせる4Kコンテンツといえば、今や主流になりつつある4K配信サービスや2018/12/1にスタートしたBS4K放送,CS4K放送が思い当たりますが、もう一つ新たに立ち上がって来たのが「4Kブルーレイこと4K Ultra HD Blu-ray」です。

ウルトラHDブルーレイの魅力は、従来の2K画質相当であるブルーレイ(Blu-ray)から進化した、「解像度、色再現性、コントラスト、階調」にあります。

4Kテレビ以上の大画面時代にはコンテンツの質がそのままテレビで表現されてしまうため、もはや従来のブルーレイソフトでは満足できなくなってきたユーザーも多いのではないでしょうか。

そこで誕生したのが、ウルトラHDブルーレイというわけ。映像ソースの質が高ければ高いほど、4Kテレビの高精細な映像美が生かされるため、4Kテレビユーザーにぜひ楽しんで欲しいのが4KウルトラHDブルーレイなんです。

2018年秋に”4Kチューナー内蔵レコーダー”である”Ultra HDブルーレイレコーダー”が登場しました。

まさに今、新しい時代が幕を開けたのです!

 

4K/HDR(ハイダイナミックレンジ)に対応

Ultra HD Blu-rayにはHDRという技術が使われています。HDRはHigh Dynamic Rangeの略称です。

HDR(ハイダイナミックレンジ)がすごいのは、従来のSDR(スタンダードダイナミックレンジ)に比べて輝度(きど)が100から1,000~10,000へと大幅に向上していること。

輝度とは、「表現できる映像の明るさの範囲」のことです。

 

HDRに対応することで、明るさの表現については今までは白飛び(明るすぎて白色に見えてしまう現象)していた映像が、しっかり肉眼に近いまま表現できるようになります。

また、暗い色の表現については、今まではのっぺりとした黒一色にしか見えなかった映像が、微妙に黒の強弱が付き、より立体的に暗さを表現できるようになります。

つまり、HDR対応により、2K時代には表現できずに埋もれてしまっていた色を、私たち人間の目で見ている景色のように、自然に見せることができるようになるのです。

ちなみに、人間の輝度は1,000,000,000,000まで知覚できるため、このHDRについてはまだまだ技術革新できる余地があるとも言えるでしょう。

 

言葉だけではわかりづらいと思うので、パソコンディスプレイの映像美では定評のあるEIZOのホームページから引用させていただいたHDRの映像イメージを見ていただきたい。

■明暗差の大きい映像の見え方の違い(イメージ図)

HDRとは

SDRとHDRの違い

EIZO “よくわかる、HDR徹底解説!HDRとは” より引用

いかがでしょうか。SDRに比べてHDRが表現できる鮮やかさの凄さがわかってもらえたのではないでしょうか。この映像が家の4Kテレビで楽しめたら最高に感動してしまうと思いませんか!?

私は一眼レフの趣味もあるので、このHDRの美しさに思わず唸ってしまいました。カメラ好きの方ならわかりますよね!!?ちなみに豆知識ですが、メーカーの調査によると8Kテレビを購入する方は大のカメラ好きが多いそうです。

 

色域 BT.2020に対応

従来のBlu-rayディスクの規格はBT.709。今回のUltra Blu-rayディスクでは4K/8K放送用に新たにBT.2020規格に対応しました。

Bt.2020対応により、従来に比べ色の表現範囲が大幅に広がったことで、より自然の色に近い繊細で豊かな色彩表現ができるようになりました。

従来のBlu-rayディスク(BT.709)では自然界に存在する色の色域を100とした場合74.4%しか表現できなかったのに対し、今回のUltra Blu-rayディスの採用規格BT.2020ではなんとほぼ100%の色域を表現できるようになりました!

つまり、BT.2020に対応したUHD BDは完成の域にまで達した映像が楽しめると言えるでしょう。

例えば、2018年12月1日スタートの新4K8K衛星放送での4K/8K放送でも、BT.2020規格の映像が放送されるので、広色域化の4K時代には対応必須の技術なんですね。

 

輝度ピーク 1000~10000nitに対応

輝度(きど)とは「表現できる映像の明るさの範囲」のことです。HDRの説明の部分でも触れましたが、従来のBlu-rayディスクの輝度は100nitだったのに対し、Ultra HD Blu-rayディスクの輝度は1,000~10,000nitまで拡張されています。

人間の目で近くできる明るさの範囲まではまだまだ及びませんが、従来のSDRで表現できる明るさの範囲より100倍の明るさの範囲を表現できるようになりました。

つまり高輝度によって、人間の肉眼で見る景色に近い映像をテレビで見れることになります。

 

圧縮技術 HEVC(H.265) 10ビットに対応

圧縮技術は最新の高効率動画圧縮技術であるHEVC(High Efficiency Video Coding:読み方は”エイチイーブイシー”)10ビットに対応しています。
Ultra HD Blu-rayが対応しているHEVC(H.265)は、最大100Mbpsの映像信号に対応しており、従来のBlu-ray Discの「MPEG-4・AVC/H.264」の最大40Mbpsから約2倍の高い圧縮効率を誇り、4K映像の肝である4K/60p、HDR、BT.2020に対応した大容量データを効率よく利用できます。メジャーな圧縮技術であるMPEG-2(H.262)と比べてみても4倍の圧縮率となっています。
動画の圧縮は、一コマ前の画像との差分のみを情報として送信することでデータ転送量を減らしています。Ultra HD Blu-rayで採用したHEVC(H.265)は、変化しないブロックサイズを従来より大きくしデータ量を大幅に削減しています。一方、変化した部分のデータブロックサイズは従来より細分化し、超高精細な画像を少ないデータ転送量で実現しています。
また、従来のBlu-rayは色差信号(Y、Cb、Cr)が各8bit(256階調)だったのに対し、Ultra HD Blu-rayは色差信号が10bit(1024階調)となったため、より色彩豊かな映像が楽しめます。

Ultra HD Blu-ray(UHD BD)のディスク容量と4K放送の録画時間

Ultra HD Blu-ray(UHD BD)のディスク容量は50GB,66GB,100GBの3種類です。

現在発売が予定されているUltra HD Blu-ray再生対応の4Kブルーレイレコーダーは、再生のみ対応と謳われています。ただし、4K放送を4K HDRのDRモードでブルーレイディスクへダビング可能とも書かれています。

ってことはUHD BDの作成もできるんでは?と思ってしまったのですが、2018年11月にパナソニックとシャープから発売される機種が日本で初めての4Kブルーレイレコーダーのためか、こんな注意書きがあるのです。

4K放送番組は、放送画質(4KDRモード)または従来のハイビジョン画質(1.5倍~15倍録モード)で録画可能です。従来のハイビジョン画質で録画する場合は、一旦、放送画質で録画後に、指定した録画モードに自動変換します。また、4K放送番組を放送画質でダビングしたブルーレイディスクは、他機器では再生できない場合があります

Panasonic 4Kブルーレイレコーダー DMR-SUZ2060 公式HPの注意書きより引用

つまり、規格通りにブルーレイディスクにダビングできているはずだけど、もしかしたら作成した4K画質のブルーレイディスクは他機種では再生できないこともあるかもしれないよ?ということを言っているようです。

たしかに2018年10月現在では4Kブルーレイレコーダーが市場に出ていないため、他機種で再生できるか確かめようがないのでしょうがないのかもしれません。

なので、4K UHD BD相当のブルーレイディスクは4K放送をダビングすることで作成できるけど、他機種では再生できるか保証がないので「4K Ultra HD Blu-ray再生に対応」と謳っているように思います。

 

4K放送をBDXLに録画した場合は、そのディスクはいったい何と呼べばいいのでしょうかね!?

 

そもそもUHD BDはディスク自体はBDXLを使用しているため物理的には録画できそうと思ってしまいますが、現状のメーカーの説明では、UHD BDは再生可能だが作成することはできないということになっています。

 

前置きがやや脱線して長くなってしまいましたが、UHD BDソフトとして売られているUltra HD Blu-ray(UHD BD)のブルーレイディスク容量は50GB,66GB,100GBの3種類となっています

 

ちなみに、UHD BDにも使われているブルーレイディスクは、ダビング用として50GBと100GBの2種類の容量のディスクが販売されています。

50GBは2層のディスク構成のため「BDDL(Blu-ray Disc Dual Layer」と呼ばれ、繰り返し録画用(BD-RE DL)と1回だけ録画できる記録用(BD-R DL)が販売されています。

100GBは3層のディスク構成で「BDXL(Blu-rayDisc XLayer」と呼ばれ、繰り返し録画用(BD-RE XL)と1回だけ録画できる記録用(BD-R XL)が販売されています。

BD-R(Blu-ray Disc Recordable)とは、1回だけ録画できるディスクで「1回録画用」と表記されています。空き容量があれば追記することができますので「追記型」とも呼ばれます。
BD-RE(Blu-ray Disc REwritable)とは、繰り返し録画ができるディスクで「くり返し録画用」と表記されています。何度も書き換えできるので「書き換え型」とも呼ばれます。

4K放送のビットレートは最大35Mbps程度なので、既存のブルーレイディスクの1~2倍速(72Mbps以上)をそのまま利用してダビングできます。

 

50GB(2層)

録画用(ダビング用)ブルーレイディスクとして、「BD-R XL」、「BD-RE XL」として販売されています。

4K放送を録画する場合、50GBでは約3時間の録画が可能です。

(放送画質のままであるDRモードにて。データ転送レート33Mbpsの場合。)

BD-R DL(50GB)
BD-RE DL(50GB)

66GB(2層)

4K Ultra HD Blu-rayとして販売されるソフトには66GBのブルーレイディスクを採用しているものもありますが、一般的に録画用として売られているブルーレイディスクには66GBのラインナップは現時点では見当たらない。録画用としてはメジャーな50GBか100GBを選択しましょう!

100GB(3層)

録画用(ダビング用)ブルーレイディスクとして、「BD-R XL」、「BD-RE XL」として販売されています。

4K放送を録画する場合、100GBでは約6時間10分の録画が可能です。

(放送画質のままであるDRモードにて。データ転送レート33Mbpsの場合。)

BD-R XL(100GB)
BD-RE XL(100GB)

 

データ転送レート(データビットレート)

次世代ブルーレイ規格である4K Ultra HDブルーレイディスクのデータ転送レート(データビットレート)は最低でも82Mbps以上あり、2018年12月スタートの新4K8K衛星放送をそのままブルーレイディスクへ録画することが可能です

ちなみに、新4K衛星放送のビットレートは約33Mbpsです。

・82Mbps(50GBブルーレイディスクの場合)
・108~128Mbps(66GB、100GBブルーレイディスクの場合)

 

4K Ultra HDブルーレイソフト一覧

4K Ultra HDブルーレイソフトは100種類以上が販売されており、ラインナップも充実してきています。

4K Ultra HDブルーレイソフトの一覧はこちらの「4K Ultra HD ブルーレイソフト一覧」で見ることができますのでぜひチェックしてみてください。

 

4K Ultra HDブルーレイディスク再生(視聴)の注意点

Ultra HDブルーレイディスクの再生には、Ultra HDブルーレイ再生に対応したプレーヤー、レコーダーが必要です。

従来からのブルーレイプレーヤー、ブルーレイレコーダーでは4KコンテンツであるUltra HDブルーレイディスクは再生することができないので注意が必要です。

このすぐ下に書いてある「4K Ultra HD ブルーレイプレーヤー」や「4K Ultra HD ブルーレイレコーダー」などの4Kブルーレイ再生環境を整えて、4Kブルーレイコンテンツの視聴を楽しみましょう!

4K Ultra HD ブルーレイプレーヤーのおすすめは?

4K Ultra HDブルーレイプレーヤーは、すでに価格も落ち着いてきており、2万円台から購入することができます。

 

4K Ultra HDブルーレイレコーダーのおすすめは?

新4K衛星放送に対応した4Kチューナー内蔵のブルーレイレコーダー(4Kチューナー内蔵レコーダー)として、国内初の機種Panasonic DIGA(DMR-SUZ2060)の発売日が2018年11月16日に、またシャープからも11月24日に2機種が発売されることが決定しています。

もちろん、Ultra HDブルーレイの再生に対応しており、4K放送をブルーレイディスクへ4K画質のまま録画(ダビング)することも可能です!

 

4Kブルーレイレコーダー(4K Ultra HD Blu-ray対応)については「新4K衛星放送対応の4Kチューナー内蔵ブルーレイレコーダーがついに登場!」でくわしく紹介しています。

4Kブルーレイレコーダー
新4K衛星放送に対応した4Kチューナー内蔵のブルーレイディスクレコーダーとして、国内初のPanasonic DIGA(DMR-SUZ2060)とシャープ AQUOS 4Kレコーダーの発売開始日が発表されました。いよいよ新4K衛星放送を楽しむ環境が整ってきました!

4K Ultra HD Blu-ray(UHD BD)の推奨表記は4K Ultra HDブルーレイ!

4K ULTRA HD

4K ULTRA HD

私自身もそうですが、ブルーレイやらBlu-rayやらUltra Blu-ray、はたまた4K Ultra HD Blu-rayなどなど、ブルーレイの表記の仕方は色々あって検索するときにも迷ってしまいますよね。

そもそも”Blu-ray”ってのが書きにくいのは私だけでしょうか!?DVDはだれしもがDVDと表記していて、”ディーブイディー”なんて表記は見た記憶もないのですが、ブルーレイだけはカタカナ表記もたくさん見かけます。

そんな状況に業を煮やしたのか、ブルーレイアソシエーションがウルトラエイチディーブルーレイ(UHD BD)の推奨表記を発表した。その名はズバリ

4K Ultra HDブルーレイ

DVDと比べるとめちゃくちゃ長い・・。しかもローマ字とカタカナが入り混じっている。そう思うとDVDってかなり優秀な略称だったんだなと感じます。

とにもかくにも、「4K Ultra HDブルーレイ」で行こうという意思のようです。

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